ワークウェアスーツ

スーツから見えるストーリー

スゴラボとは、パーソナルにスポットライトを当てた特集ページ。
WWSを着ている、クリエイティブな職業の方にインタビューをしています。

SUGOLABO第4回目のゲストは、東京大学教授/人工生命研究者の池上高志さん。研究者になる道を選んだきっかけや、研究テーマであるALife(人工生命)についてお話を伺いました。

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池上 高志
TAKASHI IKEGAMI

   

東京大学教授/人工生命研究者

1978年7月東京都生まれ。
複雑系と人工生命をテーマに研究を続けるかたわら、アートとサイエンスの領域をつなぐ活動も精力的に行う。音楽家・渋谷慶一郎氏とのプロジェクト『第三項音楽』や『MTM』をはじめ、活動は多岐にわたる。2016年に発表したメディアパフォーマンス 『Alter』(大阪大学石黒浩教授チームとのコラボレーション)で、第20回文科省メディア芸術祭アート部門 優秀賞を受賞。
著書に『複雑系の進化的シナリオ―生命の発展様式』(1997 共著)、『動きが生命をつくる―生命と意識への構成論的アプローチ』(2007)、『生命のサンドウィッチ理論』(2012)、『人間と機械のあいだ こころはどこにあるのか』(2016 共著)など。

- 今のお仕事を選んだきっかけは?

一番の原因は、父親が物理学者だったことです。
小学校の頃から、周りにあった本や親父が書いたノートを見て育ってきたので、それでかなと思います。

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- Life(人工生命)とは?

生命は細胞とDNAからできていると普通は考えますが、その考えを拡張して、色んな物に生命性を感じる時があるとしたら、それが何かということを学問的に追求しようというものです。
蝶々が道を探すときって、風が吹いている日もあれば、空が曇っている日もあるけど、いつも同じところを通っているじゃないですか。光の加減とか自分の羽根周りの空気の流れとかから、自然にそういうことが生まれるということを考えようと。自然現象としての知性は、我々の知らないようなパターンが出る可能性があります。AIは動機を持ち得ないですが、ALifeは動機をどうやって構成できるかを考えるものです。

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- 人工生命とファッションってつながる?

例えば、大きな群れをモデルとして考えると、元気な群れとそうでない群れがいるんですよ。それが何から決まるかというと、たぶん僕は壊れていく感じだと思っています。
生命というのは結実してうまくできているわけではなく、常に壊れながら作るものなんですね。だから壊れながら発展するということがよく見えるほど、生き生きとしたように感じられます。
逆説的なのですが、予測不能性とか不確定性とか、決まらない感じが、逆にフレッシュなことと関係している。フレッシュな感じというのは、生き生きした生命とそうでない生命、病気になりかかっている感じや、すごく元気な感じがあり、同じ生物なのに違ったりもします。元気な人とそうじゃない人とか。
ファッションもそうだろうという話になって、生命性を拡張してやったら、ファッションにも当てはめられるのではないかと考えています。

- WWSを愛用する理由は?

着やすくて、すごく良いなと思います。サラリーマンの場合、均一化になる安心感とか強くあるじゃないですか。
研究の場合は、ファッションにこだわらない人もすごく多いと思うんだけど、それは均一化という言葉が全く頭にないからですよね。むしろズレてる方が良い。みんなと色々議論するのは楽しいけども、それをクールダウンする時間も必要で、それが無いと研究が進まないと思う。内省する時間。内省するためのファッションだとすると、(ワークウェアスーツは)非常に良いですよね。リラックスできる方が良いと思うので。

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- 池上さんの今後の展望は?

解けていない問題がいっぱいあります。例えば、生命とは何かとか、進化はどうやって理解するかなど、それに関することは研究しているけど、それに関して新しい答えになっているかというと、そうではないかもしれない。20年、30年ってそういう問題は、なかなか語れなくなってしまっていて、逆に一言で言えなくなっているんですよね。それについて、どうオチをつけるかということがあります。研究を始めた根本問題の答えを、どういう風に提示するかということですね。

ITEMS 商品リスト

スーツに見える作業着

テーラードジャケット
(裏地付き)
22,000円(税込)

スーツに見える作業着

フルレングスストレートパンツ
15,400円(税込)

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